桑南 恵美子さんの作品

「マンホール」と「過ぎ行く秋に」



                作品について

 「マンホール」は 数年前の有楽町 雨の日でカメラは持ったものの さて何を撮ろうかと
考えていたところ ビックカメラの前で 向こうからやって来る真っ白なスニーカーが目
に入り 目の前の歩道にカメラを向けてとっさに切り取りました。この1枚の写真を撮った
のがきっかけで 足元にも意識がいくようになり さらにその後、谷中で古いマンホールを
見つけて撮ったことから 被写体としてのマンホールの面白さに気づいて少しずつ撮りためて

いったものを 今回 組写真にしました。

 「過ぎ行く秋に」は 200911月 自宅のマンションの敷地内で撮りました。
晩秋の紅葉が美しい頃でしたが、ある日の夜半、凄まじい雨と風が吹き荒れました。
翌日 風雨はおさまりましたが 様子が気になって カメラを持って外へ。
しっとりと水分を含んだ地面やベンチの上に名残の紅葉が美しく散っていました。

 1時間半夢中になって撮りました。

 美しい季節の一片 宝物を見つけたような気分になったことを思い出します。

                  
桑南 恵美子  ニッコールクラブ会員



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